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水曜日, 10月 15, 2003

2003.10.07 原監督の退団試合を見た at 甲子園  


2003年10月7日(水) 甲子園球場にて03年の巨人戦の最終試合が行われました。

この試合は、今シーズンの終了ゲームとともに、原監督の退団試合という
重要な意味を持っています。

原監督を始めとする、巨人の一軍コーチ陣の総辞任は様々なところで既報の通り
簡単に言えば、ナベツネというひじょーに横暴なオーナーとの確執によるものです。
原監督は3年契約の2年目。任期半ばでの退団です。

こんな中途半端な辞め方、しかもフロント陣との確執という、野球の王道ではない部分の辞任。
しかも、退団会見は笑顔がこぼれる堀内次期監督との共同、という
原辰徳ファンにはかなり納得いかない退任劇です。

というわけで、原監督の最後の言葉を聞くために会社を休み、
東京から一路、甲子園までかけつけました
(・・・それほど暇でもないので、もとから予定していた関西旅行が
たまたま甲子園での退団試合と重なったという噂も・・・)


Introでも書いたように、私は原辰徳の大ファン
1995年10月8日の現役引退試合も東京ドームで生でみていました。
どんなに重要なところで三振しようと、無駄なところでホームランを打とうと
若大将のファンで居続けました。

と、いうわけで退団試合は外せないので甲子園に行って来ました。

もとから予定していたスケジュールの合間をぬって行ったので、
甲子園球場についたのは5回。巨人がちょうど阪神を逆転した瞬間に着きました。

しかし、ここで大きな問題が立ちはだかりました。
3塁側=巨人側なのに、周囲が全部、白と黒の縦じまで埋め尽くされています。
東京ドームと神宮でしか野球を見たことのない私は、唖然としました・・・。
ある程度、予想はしていたものの、阪神ファンがここまですごいとは・・・。

しかし気を取り直して、席に向かうと右隣が阪神ファンの親子。
左隣が巨人ファンの親子。という微妙な席。
周囲にはちらほらと巨人ファンもいますが、巨人ファンは圧倒的にマイノリティです。

しかし、巨人側ということもあって、巨人が点をとって巨人ファンが喜んでも
阪神ファンは暴動は起こしませんでした。ほっ。

試合は巨人のリードで淡々と進みます。
レフトスタンド上方の熱狂的巨人ファンが、原監督の提唱する
「ジャイアンツ愛」の横断幕を出したり。
8回表の巨人の応援からは、各選手の応援歌ではなくて、原監督の
応援歌をずっと唄い続けたり
と、原巨人終幕への盛り上がりは、
阪神ファンに圧倒されつつも、球場全体を段々と包み込んでいきました。

試合は6-2で巨人の勝ち。

そしてついに、原監督の退団セレモニー。阪神の本拠地でもあるということで、
球場中が「どうなるんだろう?」「退団セレモニーはやるの?」という疑問の空気で包まれていました。
が、ほどなく両軍の選手が試合終了後にベンチ前に整列。

原監督がホームベースの前に進み、星野監督から花束を受け取ると
阪神ファンも「原ー!」と叫んでいました。
私も感激しつつ、「ん?」と阪神ファンの声に違和感を持ちました
しかし、違和感を持った瞬間、原監督のスピーチが・・・。思考中断。

「こういった場を設けて頂いた阪神球団に感謝します」
など、原監督らしい阪神に気を使った台詞でスタート。
しかし次の言葉、「昨年、巨人の優勝が決まったのはこの甲子園でした」で球場に微妙な空気が・・・。
が、「私たちの胴上げを暖かく見守って頂いた、阪神ファンに感謝します」のヨイショで
球場に一瞬流れた、不穏な空気を払拭しました。

スピーチが終わると球場は一面、「はーら!はーら!」と原コール

ここで私の違和感が判明しました!

巨人ファンは原監督のことを決して「原」とは呼びません。

「たつのり」

これが巨人ファンが原監督にエールを送るときの声援です。
現役時代からの決まりごとです。

巨人ファンは「たつのりーっ!」とがんばって叫んでいたのですが
数の原理で負けていては、その声はかき消されて、「はらー」に
なってしまいました・・・。

かなり感激したものの、やっぱり「たつのり」コールを聞きたいと思った
最後の試合でした。


今日の言いたかったことは、早く原監督に戻ってきて欲しいな、という
ことでした。

長くてすみません・・・。





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