<$BlogRSDUrl$>

月曜日, 10月 20, 2003

日曜の終バスでの出来事
「一人になりたくない」心理戦 


下記のentryは、休日出勤した会社で書いていました。
正確に言うと、仕事が終わって1時間に1本のバスを待っている間に書いていました。

と、いうことは帰りは都バスです。もちろん。
「日曜の終バス」という不思議な空間での出来事をレポートします。
ちょっと私の妄想が入っているかも・・・。

日曜の夜のオフィス街のバス停。周囲には誰もいません。
終バスなので逃したら電車3本になってしまうため、予定到着時刻の5分前にバス停に到着。
しかし誰もいません。さらに、目の前の道には車がほとんど通りません。

さらに予定時刻になってもバスは来ません。道路がすいているはずなのに。人も誰もいません。
さらに、日曜の終バスということで、私の中で「乗客が私一人だったらどうしようというどうでも
よい不安
が胸をよぎります。「最後まで一人だったら、運転手さんに挨拶しよう」とか「最後まで
一人だったら、よく分からないけど一つ手前のバス停で降りた方がいいかな
」とか・・・。

そんなことを考えていても、バスはきません
しまった・・・。バスを逃したか・・・」とバスを待っている途中でくじけそうになりました。
そう思った瞬間に遠くから、赤いバスの行き先表示が見えました(終バスだから赤です)。

いよいよバス到着。乗客は2人しかいませんでした。

とりあえず、一人じゃなかったことに安心。運転手さんの後ろの席にとりあえず座りました。
が、どうも車内は「自分ひとりになったらどうしよう・・・」という重い空気が流れています。
後ろを振り返ったら、こっちを見つめている休日出勤のサラリーマンさんと目が合いました・・・

バスは出発。しかし次のバス停でもその次でも乗客も降りる客もいません。
やがて事態は動きます。結構大きな町の駅で1人乗りました。が、2人降りました。
ということは乗客は4人。しかも、一人は酔っ払いのおやじで、ずーっと何事かをつぶやいて
います。これでは増えたにも関わらず事態悪化です。

そうこうしているうちに何名かの乗り降りがあって、酔っ払いも降りていき、気づいたら
私ともう一人、仕事帰りっぽいおばさんだけしかいません。

私よりも前に乗っていて、私と反対側の一番前の席に乗っていたおねーさんは
降りるときに、ちょっと余裕の笑みと会釈を私に残していきました気のせい?

後ろを振り返ると目が合います・・・。みんな乗客が自分だけになることに気まずさがあるようです。

あとバス停一つで、「終点=私の降りる駅」です。しかし、おばさんはブザーを押しません。
ということは、私一人になることはなくなりました!万歳!

と心の中で思っていると、運転手さんが深いため息をついています。
しかも、信号でとまるたびに・・・。終バスは運転手さんも憂鬱にさせるのでしょうか・・・

そして終点に到着。降車口でおばさんにちょっと笑顔で「こんばんは」と挨拶されました。
最後まで残っていた者同士の連帯感というのでしょうか。私も思わず「こんばんは」です。

電車では味わえない不思議な気分を味わった日曜の終バスでした。



Comments: コメントを投稿

This page is powered by Blogger. Isn't yours?