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月曜日, 11月 10, 2003

「不在者投票」という不思議な空間。 



衆議院議員選挙が終わりました。
投票に行った人ってどれくらい居るのでしょうか。
私の周囲に投票に行った人が少なくて、ちょっと寂しいです。

私は今回、別に日曜に用事がなかったのですがなんとなく
不在者投票というものに行ってみました。
指定されている投票場が微妙に遠くて不便という理由もあります。念のため

以前、ものの本かなんかで読んだことがあるのですが
東京都は異常に不在者投票が多いらしいです。
(ほかに多いのは、田植えの時期の農業地区とかみたいです)。

不在者投票というのは非常に便利な制度です。
選挙の前の2週間くらい前から、
午前8時から午後8時まで、土・日も関係なく投票できます。
私の選挙区の場合、不在者投票の投票所は5箇所ありました。

私が選んだのは、駐車場がある区役所。
土曜の夕方に行きました。

自宅から区役所まで車で10分程度。
休日の夕方でちょっと混んでいる道を走って区役所の1つ前の信号に差し掛かると
道の左側に車がたくさん止まっています。よくよくみると区役所の駐車場に続いています。
ということは、なんと!駐車場を待つ列が出来ています。

それでも5分くらい待つと、区役所の駐車場に入れました。
車を止めて、不在者投票会場の区役所の会議室へ。
会議室へ上がるエレベーターも満員です。

そして会場へ到着。駐車場も混んでいるくらいなので、会場も満員です。
すみません。混雑しておりまして、申し訳ありません
と、やたら区役所の人は低姿勢に謝っています。お役人なのに偉い!

とりあえず会議室に入るとまず、選挙の葉書についている投票権引き換え用紙(?)を係員に渡します。
次に、「不在者投票用」の用紙に記入します。
内容は、名前・住所・年齢・今日の日付・
そして不在者投票の理由  です。
不在者投票の理由は選択式で、「仕事、親戚の冠婚葬祭、レジャー、等々」です。
私のように「おもしろそうだから」という理由は当然ないので
無難なところで「仕事」に○をつけました。

不在者投票用の用紙の記入も終わると、その紙を係員に提出して
不在者投票用紙をもらうために、待合席に座ります。
待合席は30席弱あってこっちも満員です。

待合席では不在者投票の方法のレクチャーを受けます。
係員のお兄さんが、「大変、お待たせしてすみません」と再び誤りながら、レクチャーを始めます。
人数が多くて、不在者投票用紙を発行するのに時間がかかっているため
カバーする目的で、このレクチャーは行われているようです。

レクチャーの内容は以下の通りです。(以下、区役所の人の台詞)。

「みなさん、まず不在者投票では自分の名前が印刷されたシールが貼ってある封筒を3種類お渡しします。
1つは「小選挙区」、1つは「比例」、もう1つは「最高裁判官の国民審査」です。
小選挙区では候補者名、比例では政党名、
最高裁判官の国民審査では、辞めさせたい裁判官にバツをつけてください。
マルはダメです。


そうかあ・・・マルはダメなんだ・・・とここで私は納得。
でも最高裁判所の裁判官については選挙公報を読んでもよく分からなかったので
封筒も開けずに投票してしまいました・・・。


さらに区役所に人の台詞は続きます。

「封筒は二重になっています。中に投票用紙が入っているので、
取り出して書いてください。
最後にそれぞれの封筒に封をして表紙に自分の名前を書いてください
書いた名前を選挙管理委員に確認してもらって、投票箱に入れてください」

ここで疑問。封筒に名前書いたら、開票者に私が誰に投票したかバレちゃうじゃん!
こういうのって良いのでしょうか?

これで一通りの説明は終わりです。
一人一人の名前を呼びながら、投票用紙を配りますが、私は第一弾ではもらえず
もう一回説明を聞くことになりました。

そこで周囲を観察。
不在者投票に来ている人は、色々です。
普通に近所の人が投票しにくる投票所では感じられない不思議な空間です。

乳母車を押している普通の家族連れ、日曜も暇そうな感じのおばさん4人組、
日曜日にも仕事がありそうなスーツ姿のおじさん
明らかに自営業っぽいエプロンをしたままのおじさん、ヘルメットを被っている警備員服のおじさん
私みたいな普通の若者も結構います。
私の隣の席の茶髪のおねーさんは、派手な感じのスーツから夜間商売の方だと思われます。
なんか東京の縮図という感じです。

こんな人々が土曜の夕方に投票に来るというのは、日本も捨てたものでないと思ってみたり。

そうこうしているうちに、投票用紙がもらえました。
普通の選挙と違って、投票用紙が二重封筒に入っているので
投票用紙に名前をかくまでやたら時間がかかりますしまうのも

みんな手間取るので、投票所待ちの列がどんどん伸びていくし、
選挙管理委員はおじいちゃんで、投票用紙を輪ゴムで束ねるのに手間取って
投票への列が伸びていくし、最後まで不在者投票は混乱状態でした

が、普通の選挙では味わえない変な経験をしたので今回の選挙は印象に残りました。

追伸:私の投票した人は相当の接線を制して当選しました。死票にならずによかったです。


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