<$BlogRSDUrl$>

火曜日, 9月 14, 2004

今、そこにある危機2。
実録。自宅の3軒隣が燃えた時 

火事を目撃した話の続きです。
長編です。

現場に到着した私。
前述のように、消火活動が開始するよりも早く到着
まあ3軒隣だから当たり前です…。

現場は生々しい様相を呈しています。
私の目の前には、泣きながらケータイをかけているおねーさんが…。

おそらく、この家の住人の方だと思われます。
なんというか…お気の毒です。
自分がいつ同じ立場になって…と考えると野次馬に来ている
自分に胸が痛い感じがしました…。

が、そんなことを思いつつ。
一応、うちの3軒隣で多少、危険が迫っているし、
余りの迫力に現場を離れられないものなのです…。

この時点で、やっと消火活動がスタート
多分出荷から15分くらい経った頃です。

をかけるとあたり一面、煙が充満しまくりで、
段々目が痛くなって来ました。
もちろん、燃えているからめちゃくちゃ暑いのです…。
風向きで気温が5度くらい変わる感じで
火の恐ろしさを体感します。

しかも風向きが、段々実家の方へ。
火の粉が実家の方へ回ってきています。

危ないから!」と思って
覚悟を決めて自宅で荷物をまとめようと思ったのですが
段々、炎の勢いは弱くなってきているので、
ちょっと安心…と思った矢先。

燃えている家のうちとは別方向の隣家の壁面
おそらくトイかエアコンのホースに火が移り
あっという間に長細い物体に火が上がっていきます

隣燃えてる!
と叫ぶ野次馬。
この時点で、野次馬は私が到着したことろのになっていました。
深夜なので、みんなパジャマ姿だったり
急いでいたらしく
だけなぜかジャケットで、明らかにジャージの人など、諸々な姿です。



この頃には消防車10台以上来てました。
観察すると消防車にも色々な種類があって、
水を吸い上げて、ホースの中継が専門な消防車とか
暗い中、作業をやりやすいように強い照明を当てる消防車とか
役割は色々のようです。

そしてパトカーも到着。
何をするんだろう?と思っていると
TVでよくある「KEEP OUT!立ち入り禁止」とかいた
黄色いテープ道路を封鎖していきます。

しかし時すでに遅し
野次馬の8割は立ち入り禁止内にいたのですが、誰も立ち退きません
警察官も本気で退かそうとしません…
いいのか警官!と思いつつも。
私もKEEP OUT内にたたずんでいました。
ただ警察官さんは、「煙吸うと気管支やられますよ?」と拡声器で
警告していました。

さらにその後、警察官さんは
この家の近所に住んでいる人申し出てください?」と拡声器で叫びます。
近所の定義が不明だったので、念のため申し出る私。
そこの家なんですけど…」と実家を指すと
警察官さんは、「この様子だとお宅まで延焼の心配なさそうなので大丈夫です」とのこと。
延焼した家や被害者を探していた模様でした。





そしておそらく30分くらいでほぼ消火したころ。
今度はTVクルー登場。
といっても、照明さんカメラさん2人だけ
ほぼ鎮火した建物をとっています。
「意味あるのか?」と思っていると
警察官が登場
どこの局!?」とかなりきつい口調で詰問します。
名刺だして!」と叫ぶ警察官
無言で抵抗して撮り続けるTV局のおにーさんたち。

きっと毎日、火事の現場ではこういう光景が繰り広げられているんだなあ。
と感慨深い光景でした。
きっとTVのお兄さんたちも、好んで人の不幸をとっている訳ではないと思います。
だけど警察官TVのお兄さん達仕事だから仕方ない
と考えると、報道関係者というのは因果な商売だなあ…と思うのでした。

その後、さらにフリーのカメラマンっぽい人も2人到着。
こんなマニアックな地域の火事どこから聞きつけるんだろう…。
と思わず考えてしまいました。
でもみんな鎮火した後に到着してましたが…。

大体鎮火した後、燃え残っていた屋根を壊して
建物の上から消化剤(泡のような物質)を蒔いていたようです。
このせいで、残っていた部分が崩れ落ちたりもしていましたが、仕方ないことなのでしょう…。

これで一応、メインの消火作業が終了のようでした。
その後、消防士さんが残っている部分を壊して
おそらく火種が残っていないかをチェックしています。

道の真ん中には、いつのまにか
本部」ができていて、一息ついた消防士さん達が水を飲んでいました。
ちなみに本部折りたたみ式のスチール製の机
本部」というが立っていたから、
本部だと思ったのですが…。

野次馬も三々五々散り。私も退散しました。この時点で出火から1時間30分くらい。

実家の方は下町で、未だ木造住宅が密集している地帯なのです。
細い路地がたくさんあって、住宅間の距離は30センチくらいという場所が多いので
火事は本当に怖いなあ…と思いました。
火事は一瞬にして、全てを燃やし尽くすのです。
洋服とかはまた買えるけど、アルバムとか、ちょっとした思い出が灰になっていく光景は
自分のことではなくても、胸が痛くなりました…。

ちなみに、この後、数時間に渡って
まだ消防署員の人の拡声器の叫び声は聞こえ続けました

こういう光景は、今回はたまたま自宅の周囲で起こっただけで
消防署員の人たちは毎日、目にしていると思うと、それまた辛い気分になりました…。

ラベル:


Comments: コメントを投稿

This page is powered by Blogger. Isn't yours?