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火曜日, 12月 09, 2003

メディアの良心について考える 



今日はちょっと真面目な話です。
本日発売の「週刊現代」で
イラクで亡くなられたお二人の外交官の遺体の写真が掲載されているのは
色々なサイトで話題になっています。

外務省が削除要請の抗議を行った
ということでさらに話題になっているわけであります。

が、ネットの世界ではこの写真は1週間くらい前から話題になっていたのも
知っている人は知っている事実だったりします。
(私は4日くらい前に知りました)。

ネット上で掲載している各サイトには、
外務省から削除要請が相次いで届いているようです。
一番分かりやすいのは論談のページだと思います。
ここの「ご一考ください」という投稿が論談でのこの事件の始まりで
件の写真へのリンクもここにあります。
外務省や東京法務局の削除要請も一緒に見られます

ちなみにこの写真、もとはロイターが世界に動画で配信したのが
発端のようです。

私は個人的な感情として、遺族の方の気持ちを考えるとこうした写真は
配信すべきでない、と思います。興味本位で見るものではないし。
親を亡くしている私にとって、こういう写真を掲載される遺族の気分が分かるので
心苦しい感じがします。

ただし。外務省の姿勢は間違ってると思うわけです。
そもそも、ネット上で出回っている写真は、
ロイターがこんな写真を配信しなければ広がらなかったわけで、

外務省は日本を背負って、ロイターに抗議しろ!と思うわけです。
明確にはどこにも書いてないようなのですが、ロイターにも抗議したのでしょうか?
日本雑誌協会に「外国通信社の写真を使うな」と要請していることは、ネタ元は外務省も分かっていると思うのですが



週刊現代とか論談とかに抗議するのは、なんつーか弱いものいじめというか
枝葉末節に振り回されている感じがします。
あとは相変わらず、お役所というか世間の団塊の世代前後の人は
ネットの仕組みを分かっていないというか、
削除要請なんかしたら、どういう顛末になるかを全く考えず
堂々と命令調で削除要請とかを出してしまう、
外務省は本当に国際社会で戦えるか不安な限りです。

メディア側にはメディア側の言い分があると思うわけです。
真実を報道するのがメディアだし、
何をもって自主規制するかは本当に難しい問題です。

日本のメディアは直近まで、ロイターが配信したこの写真を隠蔽しようと
していたわけで、それもまた問題のような気がします。

週刊現代他が偉いわけではないですが、
日本のメディアはまだまだ言論統制されていると思ってしまいます。

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